REPORT

2019.10.15 Tue

写真レポート── 第14回 九州の物産と工芸展

毎回多くのお客様で賑わう、14回目を迎えた九州の工芸品展示即売会がアトリウムで開催中。 今回も秋の新作を含む、技の結集をインタビューと写真で紹介。
開催:10月20日(日)まで

TEXT BY TOSHIYA ONO

見事な透かし彫りのつげ細工「匠工芸」(福岡) PHOTO BY TOSHIYA ONO

様々な色彩で染め上げる桜染め「工房夢細工」(秋月) PHOTO BY TOSHIYA ONO

馬油の効能を追求し続ける「ラニーズ」(熊本) PHOTO BY TOSHIYA ONO

創業135年の伝統と技が活きる「籠商・山満」(日奈久) PHOTO BY TOSHIYA ONO

大正10年から八女茶の旨味を追求する「梅野製茶園」(八女) PHOTO BY TOSHIYA ONO

技術力に裏付けされた品質「津川貴金属工房」(久留米) PHOTO BY TOSHIYA ONO

伝統の継承・・・技術革新があってこそ。

一級貴金属装身具製作技能士の認定を受け、イタリア仕込みのデザイン力で創作する「津田貴金属工房」の装飾品。 中国蘇州の気候に近い八女地方は、茶葉の生育に適した霧と降雨量があり、その自家製茶葉にこだわりを持って守り続ける「梅野製茶園」の八女茶。 魔除けの力があるとされるつげ独特の硬質を活かし、緻密な加工技術で工芸価値の高い製品を作る「匠工芸」のつげ細工。 四角い形の竹籠が特徴の加工技術をもとに、熊本県指定伝統工芸品の技が活きる「籠商・山満」の日奈久籠。 日本に伝来して400年、様々な技術で抽出して確かな効能を追求する「ラニーズ」の馬油。 桜や屋久杉の葉や枝を丹念に媒染させ、独特の美しい染め色を創り出した「工房夢細工」の草木染。 それぞれが、その地に適した気候や環境、そこで生育する天然素材を活かし、伝統の技術をさらに発展させながら、生活に馴染む工芸品として創作し続けています。 

物産工芸品の良さとは・・・使い続けて出る価値観。

以前の取材レポートの際に入手した「つげ櫛」、使い続けているうちに髪通りがよく、自分の髪に馴染んできたと実感しています。これこそ工芸品ならではの“魅力”であり、身近で手に入る使い捨て品にはない、素材を活かし追求した「職人の価値」を手に入れることだと判ります。 だからこそ、それぞれの製品に、こだわりを持って使い続ける方々が存在するのでしょう。

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ローマから伝わる装飾技法「ローマングラス」。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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コクと甘みが魅力の八女茶。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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竹の素材感を活かした加工技術が美しい。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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長い期間ご利用されるリピーターも多い馬油の美容オイル。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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草木染の洋服は自然の色彩が鮮やか。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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すべてが手染めのmade in 秋月。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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使うほどに髪通りが良くなるのは柘植の特徴。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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仏具から装飾品まで見事な細工。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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会場には各店の様々な製品が目白押し。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

取材して・・・ 毎回取材する度に新たな気づきを感じる物産工芸品。そしてこの展示会を楽しみにされているリピーターが多いからこそ、14回目の開催ができている証しだと思います。 今私も「つげ櫛」を愛用していますが、物産工芸品の価値を知って、次は何にしようかと思案中です。 馬油の美容効果を知ってみたいなぁ…なんてのも展示会の楽しさですよ。