REPORT

2019.07.17 Wed

写真レポート── 第13回 九州の物産と工芸展

伝統の技と文化を知る恒例企画・・・職人たちの技と知恵が活きる工芸品や物産品の展示即売会を、写真とレポートでご紹介。
開催は7月21日(日)まで

TEXT BY TOSHIYA ONO

九州を代表する物産工芸の5社がアトリウムに結集

匠工芸(福岡)、薬師堂(福岡)、梅野製茶園(八女)、工房夢細工(秋月)、籠商山満(熊本)。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

創業:大正10年 梅野製茶園 梅野英敏 代表  PHOTO BY TOSHIYA ONO

渋味が少なく、飲みやすい甘味が特徴の八女茶。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

 

お茶文化の伝承・・・八女茶の思い

2021年には創業100周年を迎える八女茶の梅野製茶園。「八女は寒暖差が激しく、その昼夜の温度差にいい霧が発生し、それが茶葉に良い味を生み出しているんです。」と、八女茶への思いを語る梅野代表。 抹茶から緑茶、玄米茶など様々な種類がある中、ほうじ茶の香ばしさが好まれているそうで、冷たくしても口あたりの良さが、今の時代に合っているとのこと。また、蒸し時間を延ばすことで生まれるお茶のコクが楽しめる、深蒸しの煎茶などはおススメの一品。 食事のとき、一息入れるとき等々、それぞれの場面でお茶の種類を変え、味を楽しんでほしいと語られます。 若い方々には急須で入れる手間が避けられ、お茶離れの状況は危惧しているといわれ、「お茶の入れ方やお茶の持つ健康志向などを伝え、お茶本来の味を知ってほしい。」と梅野代表。 日本の文化としてお茶を伝承するとともに、若い人にも、お茶を入れることがカッコいいという文化を作っていきたいと熱い思いを。

時代に合わせた技の伝承・・・それが物産工芸品の使命

つげ細工の技を代々受け継ぎ、伝統のつげ櫛をさらに工芸品として伝える「匠工芸」。 馬油の持つ効能をさらに研究し続ける、おなじみソンバーユの「薬師堂」。 桜染めなど、独特の製法で時代の装いに合わせた、鮮やかな草木染めを広める「工房夢細工」。 熊本の温泉地日奈久で、古くから知られる竹細工の技を磨き、様々な製品として生み出す「籠商山満」の皆さん。 それぞれに伝統を守りながらも、さらに新たな製品化を探求する思いが、話を伺う端々に熱く語られます。

1/9
福岡から、馬油と言えばソンバーユ。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
2/9
馬油の持つ豊かな効能で様々な製品化。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
3/9
福岡から、まさにつげ細工匠の技。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
4/9
使うほど髪に艶を与えてくれる伝統のつげ櫛…その透かし彫りも美しい。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
5/9
秋月から、独特の桜染め…その淡くほのかな色合いが実に美しい。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
6/9
十草十色・・・まさに草木染の可能性を追求した美しさ。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
7/9
日奈久から、精密な竹細工のバッグは一見の価値。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
8/9
様々な竹の加工技術は籠商山満さんならでは。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
9/9
今回も様々な新製品がアトリウムいっぱいに展示されています。。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

取材して・・・ 毎回、多くのお客様にお越し頂くこの物産品と工芸品の展示即売会。 13回を数える今回も、さらに新たな製品を見ることができ、それぞれの素材を活かしながら、時代に合わせた技術の発展を楽しめました。 日本古来の伝統工芸や物産品の持つ文化を、時代に合わせて変化もさせながら、これからさらに100年、伝えつないでいってほしい、そして若い人たちにこそ、この文化に目を向けてほしい…このイベント企画を取材していつも思うことです。