REPORT

2020.01.16 Thu

写真レポート── 天草陶磁器展 2020

2020年アトリウムイベント第2弾は、熊本天草の陶磁器展示即売会。天草伝統の陶石を守り、窯元7人衆の技を伝える陶磁器の数々を、写真とリポートで紹介。
開催は1月21日(火)まで

TEXT BY TOSHIYA ONO

国の伝統的工芸品指定 「天草陶磁器」の窯元7人衆。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

高浜焼寿芳窯・・・陶石の美しい白色を活かした作品 PHOTO BY TOSHIYA ONO

洋々窯・・・デザイン性豊かな作品 PHOTO BY TOSHIYA ONO

丸尾焼・・・独特の風雅な色合いの作品 PHOTO BY TOSHIYA ONO

水の平焼・・・重厚感のある色柄の作品 PHOTO BY TOSHIYA ONO

内田皿山焼・・・日常使いで楽しい作品 PHOTO BY TOSHIYA ONO

陶丘工房・・・シンプルながらも味わい深い作品 PHOTO BY TOSHIYA ONO

蔵々窯・・・色と造形が美しい作品 PHOTO BY TOSHIYA ONO

磁器だけではなく、陶器としての品質も高いのが天草陶磁器。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

新たなブランド創成・・・「珈琲の器 Amacusa」

長い間、有名な陶器産地のように、ブランドとして表舞台に出ることが少なかった天草陶磁器。それが平成15年に、日本の伝統工芸品の認定を受け、現在の窯元が、個性的で多種多様な作品を焼き、天草陶磁器のファンが広がっています。 そんな天草の7つの窯元が集結し、日常で陶磁器を楽しみ、天草発信の器に親しんでもらおうと、新たなブランドを誕生させたのが「珈琲の器 Amacusa」です。 天草陶石の品質を存分に活かし、それぞれの窯元が独自の想像力で、多彩な作品を提供しています。 

江戸時代から続く伝統・・・「天草陶磁器」

自然豊かな天草の地で育った天草陶磁器。かつて天草は国直轄の天領であった為、藩の政策で起こった焼物ではなく、地主の好みで始まったことから、誕生発展のルーツが違い、陶磁器として他より実に個性的なものが多いと木山さんは語ります。 冒頭から「陶器土、右之土天下無双の上品に御座候。」と始まるのは、1771年(明和8年)、時の天草郡代に提出された建白書「陶器工夫書」。その著者は江戸期を代表する才人「平賀源内」。その陶器土こそが天草陶石であり、源内はこれを深く絶賛したと言われます。 天草陶磁器をこれからも発展させ、決して美術品としてではなく、日常で楽しむ器として広く親しんで頂きたいと、木山さんをはじめそれぞれの窯元が、さらに技術とアイディアに磨きを掛ける思いの深さを知りました。

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窯元それぞれの個性豊かなAmacusa。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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高浜焼寿芳窯 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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洋々窯 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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丸尾焼 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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水の平焼 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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内田皿山焼 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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陶丘工房 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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蔵々窯 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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個性豊かな美しい天草の焼き物。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

取材して・・・ 世に名の知れた数々の焼き物、その品質を支えたのが「天草陶石」。豊かな海と緑深い山々に囲まれ、古くから陶磁器の発展に尽くした天草の思いが、現在の窯元に脈々と継承されていることを感じます。 平賀源内が、外国に負けない良質の陶器を作れば、高価な外国陶器を買う事もなく、むしろ「唐人阿蘭陀人」などがこれを買い求めて、それが「永代の御国益」になると明言させた事、それこそ新たなブランドとして「Amacusa」の創成につながっているのではないでしょうか。

主催 天草陶磁振興協議会