REPORT

2019.12.09 Mon

写真レポート| 大博多織まつり 2019

アクロス円形ホールとアトリウムで行われた「大博多織まつり」。
伝統工芸品として名高い「博多織」の世界を、写真と取材レポートでご紹介。

TEXT BY TOSHIYA ONO

会場では博多織のすべてを丁寧に解説頂けました。  PHOTO BY TOSHIYA ONO

博多織の発祥から進化、そして技術の高さが展示。  PHOTO BY TOSHIYA ONO

きめ細かい博多織の製作実演。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

博多織を用いた製品のコンテスト。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

コンテスト各受賞作品。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

目を引いた博多織の兜。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

アトリウムでは各博多織加工品の展示即売会も好評。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

778年の歴史を継承・・・伝統的工芸品「博多織」

鎌倉時代の嘉禎元年(1235年)、博多の商人満田彌三右衛門は、謝太郎國明の船で南宋(中国)の明州へ渡り、六年間の滞在で織物をはじめ、朱や箔、素麺などの製法を取得して博多に戻り、その中から織物の技法を家伝として、独特の技法を加えながら、代々伝えていきます。その約250年後、子孫の満田彦三郎が中国の広東へ渡り、さらに織物の技法を研究し、竹若藤兵衛と共に改良工夫し、琥珀織のように地質厚く、浮線紋もあり柳条もある織物を完成させます。そしてその織物を作った博多の地名から「覇家台織」、現在の博多織と名づけられ、今の時代まで伝えられています。

現代への伝統を継承・・・博多織まつり

慶長5年(1600年)、黒田長政が筑前を領有し、江戸幕府への献上品に博多織を選んだことから、「博多献上」が代名詞として呼称されます。 その伝統的工芸を和装品としてだけでなく、現代の生活様式に取り入れ、博多織の進化をテーマとしたのが、この12月に行われる「博多織まつり」と博多織ギフトコンテスト。 「博多織の良さを取り入れたモノ作りが、実に洒落ていて面白いですよ。」と、博多織工業組合 副理事長の原田昌行さんが、博多織の伝統から現代のギフト品への進化まで、判りやすく解説されました。「伝統の博多献上柄が一番締まるんですよね。」「畳の上ではやはり着物のほうが、気持ちも背筋も伸びるんです。」と、博多織そして和装の「粋」を熱く語る、素敵な着物姿の原田さんが印象的でした。

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代名詞「博多帯」の解説 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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幕府献上品として博多織が隆盛へ PHOTO BY TOSHIYA ONO
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井上絹織㈱ PHOTO BY TOSHIYA ONO
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原田織物㈱ PHOTO BY TOSHIYA ONO
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西村織物㈱ PHOTO BY TOSHIYA ONO
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㈱黒木織物 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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筑前織物㈱ PHOTO BY TOSHIYA ONO
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㈱鷲海織物工場 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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CO.COON PHOTO BY TOSHIYA ONO

取材して・・・ これまで着物を2度しか着る機会がなく、そろそろお正月ぐらいは和装で“粋な男”を演じたいと思っていましたが、今回の博多織や博多帯を拝見しているうち、その献上柄の美しく伝統的なデザインに見惚れ、是非とも“粋な男”に向けてもっと男気を磨き、この伝統柄に見合う人間形成を目指したいと思います。そして必ず「着物でお正月」をいつの年か実現します。

主催:博多織工業組合

https://www.hakataori.or.jp