REPORT

2019.08.19 Mon

写真レポート── 九州の若手職人展

毎回多くのお客様で賑わう、工芸品展示即売会がアトリウムで開催。 今回のテーマは九州各地で伝統を守る「若手職人」が集結し、その受け継いだ技術と思いをインタビューと写真で紹介。
開催:8月22日(木)まで

TEXT BY TOSHIYA ONO

家具に適した桐の豊かな特徴を伝える「桐里工房」(大川)。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

一級貴金属装身具製作技能士の認定を受ける技術力「津川貴金属工房」(久留米)。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

細やかな透かし彫りなど独自の専門技術を磨く「匠工芸」(福岡)。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

屋久島の自然の織り成す美の逸品を受け継ぐ「小林彫刻所」(北九州)。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

伝統的特産品の日田下駄を現代に合わせ進化させる「月隈木履」(日田)。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

伝統工芸を伝承する人気のイベントとしてメディア取材も。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

技の伝承・・・確かな技術を受け継ぎ技能士の称号。

直接家業を引き継がず、別所でデザインと技術を学び、さらに自社の技術と融合して新たな伝統作りにも励む、津川貴金属工房の三代目津川幸一郎さん。「主軸は宝石を扱った装飾品加工ですが、彫金の技術を活かしたアクセサリーにも自信があります。」と語る津川代表。「一級貴金属装身具製作技能士」認定を持つ技術に、イタリア仕込みのデザイン力を融合して、日常で楽しめる装飾品の創作に、技術を進化させる高い意気込みを感じます。 

素材を活かすこと・・・桐の素材感を知り尽くすことが大切。

かつて桐箪笥は、婚礼家具の高級品として憧れでしたが、現在では住宅事情もあり、デザイン性のある小型品が主流とのこと。それでも素材の持つ特徴を活かし、さらに現代に活きる家具を創作する桐里工房の稗田亮さん。 特に今回目を引いた桐仏壇は、塗装ではなく“焼き”を入れることで、桐の雰囲気により深みを持たせ、リビングに置いても違和感のない仏壇として紹介。「明治45年の創業から、伝統的技法の継承とさらに進化を続け、創業時からの自然循環型共存共栄の家具づくりをこれからも伝えたい。」そう語る稗田専務の静かに語る話が印象的でした。

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デニムに草履・・・そんなファッションを楽しんでみたい。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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屋久杉で見事な球体を作る技術力はさすがの一言。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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屋久杉独特の模様を活かした製品の数々。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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つげに施された細工は一級の技術力あってのもの。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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つげで作られた家紋のキーホルダーが楽しい。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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彫金技術も確かながら、イタリア仕込みのデザインが面白い。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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使うほどに深い色合いが楽しめるシルバーアクセサリー。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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桐仏壇は、お客様の要望に合わせてカスタマイズも可能。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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焼き色の桐家具は、味わい深さが特徴。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

取材して・・・ 毎回、新たな発見が楽しめる工芸展。特に今回は、学生時代にクラフトデザイン科で金属工芸を学んだ経験から、シルバーアクセサリーの品々に見入ってしまいました。 また、お洒落な鼻緒の日田下駄を見ていると、好きなデニムパンツに下駄を合わせてみたい…そんな遊び心が沸いてくる。 単に昔からの工芸品としてではなく、現代に置きかえて使う想像を膨らませるのが、工芸品の楽しみ方でもあり、若手職人の方々とそんな会話を楽しめるのも、今回開催「若手職人」企画の面白さだと思います。