REPORT

2019.06.20 Thu

写真レポート── ロシア琥珀展

今回10回目の開催となった、アトリウムでの琥珀製品展示即売会。ロシア産の高品質な琥珀を、優れた職人の技術で加工された製品への思いを、インタビューと写真で紹介。

TEXT BY TOSHIYA ONO

確かな品質の「ロシア産琥珀」・・・確かな技術と豊かなデザインで人気の品々。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

ロシアの産出量は、世界の90%を誇るほどきめ細かで美しい品質。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

希少価値の高い「虫入り」の琥珀…まさにジュラシックパークの世界。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

 

世界でも最上級の資源・・・「ロシア琥珀」

Beoluna West(ベオルナ ウエスト)として展開の垣立工芸品株式会社。長崎で創業100年を誇る同社は、「元々べっ甲を扱う会社だったんです。」と、大串京子取締役は熱心に語られます。 ロシアの高品質な原石を、ポーランドやリトアニアなどを経由して製品化し、それを輸入して国内で広め販売しているとのこと。 カリーニングラードで採掘する原石は、ロシア国営産地として認められた綺麗で密度の高い琥珀なので、自信をもってお薦めしていると大串さん。

悠久のロマン広がる・・・「琥珀の世界観」

「琥珀の魅力は何といってもロマンですね。」その魅力を訪ねると、即答で大串さんは話されます。 3500~5000万年前、古代の自然から流れ落ちた樹液が地面に染み込み、その樹液が化石となって琥珀となる。そしてその樹液に、偶然付いた古代の虫などが混入し、希少価値の高い虫入りの琥珀なども採掘されるなんて、まさに映画「ジュラシックパーク」さながらです。 宝石とは違い、有機質の温かさが肌にも優しく、ヨーロッパでは幸福の石として、赤ちゃんにも身につけさせ(ベビーアンバー)将来を祈る習慣もあるそうです。 その神秘の輝きを、古代から人々は求めた…大串さんの話そのものに、深い伝説とロマンを感じられずにいられません。

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宝石のような煌びやかさがない深みも魅力のひとつ。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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色合い、コントラストも琥珀ならでは。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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べっ甲職人たちの技が琥珀工芸を生み出した。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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長崎は日本の琥珀工芸発祥の地と呼ばれる。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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琥珀独特の深い色合いが男性にも好まれます。 PHOTO BY TOSHIYA ONO
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サンクトペテルブルグには琥珀で壁面を飾った宮殿も。 PHOTO BY TOSHIYA ONO

取材して・・・ べっ甲製品を取り扱っていた垣立工芸品㈱に、1961年100kgの琥珀原石が持ち込まれ、装飾品として利用できないかと試行錯誤が始まり、職人たちの苦労によって製品化に成功したといいます。折しもべっ甲がワシントン条約によって保護されたことから、さらに琥珀の神話とロマンに魅せられ、本格的な生産に移ったと大串さんは感慨深く語られました。 取材中にもロシアの方が見えられ、琥珀の魅力や宮殿の話などされ、数多いロシアの資源の中でも、琥珀はまた特別なものなのだと感じれた。